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cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

レスリー祭りの日曜日

こないだの日曜日のこと。

カウンターに座った可愛い女の子が「写真を撮っていいですか?」と言う。その発音で留学生かなと思う。「どうぞ」と答えると彼女は店内のポスターなどを写真に撮っている。なんと彼女はウォン・カーウァイのファンだそうだ。

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台湾からワーキングホリデーで日本へ。東京に住んでいるそうで、その日はGRAPEVINEのコンサートのために名古屋に遊びに来たそうだ。着いて「名古屋、ランチ」で検索して、マタハリの店名の最後の4文字、「春光乍洩」を見て、ここに来てくれたとのことである。

店名にウォン・カーウァイ監督の映画「ブエノスアイレス」の原題をつけているのだが、最近は『結局、私の独りよがりな思い入れでしかないし・・・』などと思うことがしばしばあるのですが、こんなことがあると「ああ!店名に入れてて良かった!!」と思うわけです。

実はその彼女のあとに、レスリー・チャンのファンだという女の子に話しかけられ、もうその日のランチのあとは一気にレスリー祭り!

「レスリーのコンサートのDVD持ってます?持ってない?そうかー。買ったほうがいいですよこれは。あ、そうだ、ちょっと観てみます? それから、CDも聴いてみます? あ、これ、写真集なんですよ」

と頼まれてもいないのにあちこちから引っ張り出してきて、その彼女のためというより私が一番楽しんでいた。

「初めて見る」という人と一緒に観ていると、私も思い出す。それを買った時のこと。好きになった時のこと。映画をCDをコンサートを楽しみにしていた日々のことを。

私はいつだって「今が一番楽しいなあ」と思う能天気な人間だし、レスリーがこの世を去った「あれから」もたくさんの心に残る映画やライブを堪能したし、生きてて良かったと思うこともいっぱいあったし、楽しいことも限りなくいっぱいあったのに、それでもあの頃、私にとっての98年から2003年までの日々はあまりにも鮮烈であったと、特別であったと振り返らざるを得ない。

そんなことを痛切に思ったこの間の日曜日。

来てくださった二人の女の子に心から感謝。

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