cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

シネマスコーレでは「人魚姫」、今週いっぱいだよ!

昨日もお昼からずっと一日、マタハリでは次から次へと「面白い人リレー」。

私が一番、楽しませてもらってるかもしれないな。

面白いといえば、シネマスコーレで昨日から上映の「人魚姫」ですよ。

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私は、オススメです。

この年のベスト10とか、この映画を観ないと職場や学校の話題に乗り遅れるとか、今観るべき感動大作とか、映画ファンなら押さえるべき一作とか、そういうのとは違うかもしれないですけど。さらにはベタな笑いや泣きが大嫌いという方にはオススメできないかもしれませんが。

でもでも、私はオススメです!!

チャウ・シンチー監督の「人魚姫」。私はむっちゃ笑って、笑いすぎて困ってしまうぐらい笑って、そして泣きました。

とてもベタな話なんですよ。でもですね、この映画の底には強い意志とエネルギーがあるのです。だから好きなのです。

監督のチャウ・シンチー。香港映画では80年代終わりから90年代にかけてコメディ俳優としてトップを切って走ってきました。そして香港映画界ではジャッキー・チェンにも代表される通り、多くのトップスターたちは俳優だけではなく実に様々な仕事を兼任して映画を作っていくのです。シンチーも90年代半ばころには主演映画の製作にも携わり、監督もこなすようになります。製作と監督と脚本、さらに主演を兼ねて大ヒットした映画といえば、香港映画好きなら知ってる「食神」ですね。

そして2001年、世界的に大ヒットするのが少林サッカーです。ここでも製作・監督・脚本、そして主演を兼ねています。

これだけ長期に渡って監督も主演もこなす人って、日本ではなかなか見当たらなくないですか?この頃の香港映画のパワーをとても感じます。

で、この大爆笑のエンタメ映画「人魚姫」には、香港人、そして中国人としてのシンチーの意思をとても感じました。世界の中での中国はどうなのか。環境についてもっと考えていくべきではないのかと同じ国民に対して、そして世界に対して、静かにメッセージを送っています。また、人魚の民族たちは近いところでは台湾とか、または他の中国が抱える民族問題を象徴しているように思いました。そういえば人魚族でリーダーシップをとる「タコ兄」は台湾出身ですし。後半の展開を思うと、そこに民族間に横たわる解決の難しい問題や恩讐をも感じるのです。

様々な難問をすぐには解決しないかもしれないけれど、それでも溝を埋めていくもの、未来に希望を繋ぐもの、その要素は「笑い」だ、と思うんですよね。

この映画を観ながら、人が集まり騒がしくも熱い食事風景などから感じるカオスな魅力を思い、それはみな、チャウ・シンチーの熱い思いだと知るのです。猥雑さ、カオス、笑い、そういうものが世界を底から支えていく。「人魚姫」はそういう映画だと思うんです。

是非、観てくださいね。

 

それから大事なことをひとつ。

映画の前に、または映画のあとに、

マタハリに寄ってね!!