cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

犬も食わない話

夫婦とか親子とか兄弟姉妹とか、恋人とか友達とか、身近な人と喧嘩をすることってありますよね。

たった一度の喧嘩でもう修復不可能、関係が終わっちゃうことだってあるし、私もそうなってしまった人がいます。なるべく人と喧嘩をしたくないけれども、そう考えると何度も同じ喧嘩をしちゃうのってまあそんなに悪いことでもないのかな。

世の中、しょっちゅう喧嘩してるって人もいるでしょうし、でも私の友達の多くは「喧嘩してるところが想像できない」って感じの穏やかな人が多いです。

夫婦の喧嘩の年間平均値とか知らないけれども私はそんなに武田と喧嘩をしないほうじゃないかなあ。や、喧嘩っていうと殆どしないけど、でもどっちかが怒ったりすることはままあります。どっちかが怒った場合は大抵怒られたほうがすぐ謝ります。

武田が怒った場合は、眉間に皺を寄せていろいろ怒るので、私が「悪かった。ごめんね」と言うのですが、それでもまだ怒っています。

「だから悪かったって。わかってるって。本当にごめん」

でもまだ怒っています。

「もうさー、わかったって。もう何度も言ったってしょうがないでしょう。起こってしまったことはどうしようもないんだからこれからどうするかってことでしょう?私も悪かったし気をつけるって言ってるんだから。もうしつこいよ!」

「ほらそうやって逆切れする!」

「逆切れじゃないって。じゃあどんだけ謝ればいいの。どうしたらいいの!」

と最後に私がカンカンに怒って終結します。

 

私が先にとても怒った場合は、怖い顔で怖い声で怒って、もうそれで終わります。あまり長引かないようにします。

ただ私がめそめそしながら怒った場合は、もう長いですよ。むちゃしつこいです。

ということで昨日はそうやってしつこく怒っていました。

昨日のお昼はお好み焼き屋さんに行ったんですよ。目の前に鉄板があって具材が出てきて自分で作るお店です。

牡蠣の入ったお好み焼きの具材が出てきて、私はどうやって牡蠣を活かしながらお好み焼きを作るか考えながら刻み野菜の入ったお好み焼きの具材を鉄板に広げ、コテで形を整え、自分なりに満足してました。しかしそれを見た武田が、

「あーあ。やっぱり下手だねえ。そんなんじゃだめだ」

と言うのです。

しばらく焼いて引っくり返した段階で、

「ああ、ほんとにひどいねえー」と私のひっくり返したお好み焼きを見てニヤニヤ笑いながら言うのです。勿論、武田は自分のお好み焼きにとても満足そうです。

私は悲しくなってきて、鉄板の上でじわじわ焼きあがっているお好み焼きを前にしながら涙をぽろぽろとこぼしました。

「もうあんたとは一生お好み焼きを食べん。私は私なりに楽しんで作っているのに、『ひどいねえ』とか。私はこれから『ひどい』と言われたものを食べるかと思うと悲しくてしょうがないよ」とめそめそしながら言うと武田はハッとした顔で、

「ごめん!ごめんね!」

と謝ります。そうは言っても確かにソースや辛子マヨネーズや青海苔をかけたお好み焼きは私の作ったものより武田のほうが見た目がよく、またまたそこで自然にとても嬉しそうな笑みをこぼす武田を見ると、またどうしても一言言わずにはおれません。

「今、すごく自分のはうまく出来たと思って満足してるでしょう。そんで心の中でまた私のお好み焼きをdisったでしょう。もうやりきれんわ、私は」

「思ってないって!ホントに悪かったって。ごめんね。ごめんね」

まーここからがしつこいですからね。この後から半日ぐらい、思い出したように私はめそめそした口調で繰り返しますからね。何度も、ものすごく長い時間何度もごめんと謝られてやっと満足するんですからね。武田が怒ったときにはすぐに「しつこく言うな!」と怒る私がこうですからね。ホントどうしようもないけど関係方面の方々、そこんとこヨロシクですからね。

犬も食わない話をしてしまいましたが、今日みたいな寒い日はあったかいものを食べておなかの底からあったまりましょうね。

今日のごはんは若鶏の竜田揚げ生姜あんかけです。

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