cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

お別れ

どこでどんな風に生きていてもお別れの悲しさとは無縁ではいられないし特別なことでもない。特別なことではないと思ってはみても、やはり悲しい。

この最近、お昼の常連のお客様の会社が2つも移転が決まり、お一人の方は「多分これが最後のランチに」と。それからもう1つ、その会社に勤める方のうち、たくさんの方がうちに来てくださってたのですが、来週辺りに全部引越しをされるとのこと。これまでランチでの常連のお客様で移転された会社、もう幾つもあったなあ・・。とても寂しいです。

 

ところで昨夜は古くからの常連の美人姉妹のお二人がいらっしゃいました。普段、お父さんも一緒に3人でいらっしゃることが多かったので「今日はお父さんは?」と聞くと、「実は父は先週亡くなったんです」とおっしゃりました。

そのお父さんは長いこと癌を患ってて、何度も手術や抗がん剤治療のため入退院を繰り返してましたが、とにかく顔色はいいし、抗がん剤治療中でも「病院食じゃおあかが空くから何かおいしいもの持ってきて」と常におっしゃってたそうですし、退院するとすぐゴルフ。うちの店に来ても、まずはビールを小瓶で1本。そして「今日のごはん」。最後にデザート。いつだって美味しそうに食べてくれました。ニコニコしてて本当にいつもお元気で。

「俺がここの最高齢の常連かなあ」とおっしゃるので「いやー、まだまだですよ。もっともっとお年の常連さんがいらっしゃるから、もっともっと経たないとダメですね」なんて話を少し前にしたばかりです。

こないだの9月には韓国に行っていろんなものを食べて楽しんで、最後の入院の直前まで仕事をして、ゴルフをして、しかし急に容態が異変してあっという間に亡くなってしまったそうです。

最後までやりたいことをいっぱいやった人生じゃないですか。と思うし、羨ましささえ感じるのですが、それでも残されたお二人は当たり前ですけどとても悲しんでいらっしゃいます。私ももうあのお父さんにお会いできないのだと思うと、とても悲しい。

病院で、「マタハリのゴイクン、食べたいなあ」とおっしゃってたそうです。

それで、お父さんの代わりに、と言って、昨夜はゴイクンと、そして「今日のごはん」、最後にデザートをお召し上がりになって、お二人は帰っていかれました。

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どうしたってお別れはあるのだけれど、それと同じぐらい出会いの幸せをこれからも得ることができますように。

今日も一日、皆様のご来店をお待ちしております。