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cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

こんにちは、30年前にすれ違った人。

昨日のお昼、あまり見かけない男性のお客様お二人がランチにいらっしゃって、その帰り際に「今度、妻と来ます」とおっしゃった。

うちの店が気に入ってくださったのかな?と思って「ありがとうございます」と答えると、「妻はあなたの友達なんですよ」とおっしゃる。そしてお名前を仰った。

あ、ああ!!

私の小学生の頃の同級生だ。中学では一度も同じクラスになったこともなく、高校では彼女は進学校に進んだため離れたのだけど、大学で一緒になり、本数の少ないJRの電車の中で彼女とよく会い、一緒に通学することが多くなった。しかし何より私が彼女い感謝していることは、小学6年生のとき、彼女の家に遊びに行った際に北杜夫の「船乗りクプクプの冒険」を貸してもらったことだ。私が初めて読んだ「文庫本」。本のサイズも、紙の質も、そして何よりその小説の文体も、私がそれまで読んでいた「子供用」とは違っていてとてもドキドキしたし、私に新しい世界の扉を開いてくれた1冊だったのだ。

その彼女、Mさんのご主人、と言えば・・・。

ああ、私はこの人と多分、すれ違ったことがある。大学内で。

私の友達Mさんが選んだゼミは、結構厳しくて、そして学生は体育会系の人が多いゼミに入ったと記憶している。合宿して徹夜で勉強するようなゼミだったんじゃないかな。ある時、彼女がそのゼミの教授と、そして学生と共に歩いているところをすれ違った。先生は結構お年を召した方で、そして学生は噂に違わずみんながっちり系の逞しい男子ばかりで、その中に色白で子供の頃からサラサラの髪の彼女がニコニコと歩いていた。確か、そのゼミで一緒だった人と結婚したのだったと思う、Mさんは。

明るいお天気の日で、周りには緑がある晴れた学内の道で、Mさんと、30年前の今ここにいるにこやかな顔をした男性と、すれ違ったな。心の中で30年前の風が一瞬吹いた感じがした。

 

今日はどんな方にお会いできるかな。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。