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cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

福島の友達

お客様のこと

昨日は福島に住む友達が来てくれました。

1997年頃、私がアジアン映画にハマってしばらくした頃に、私は彼女とネットを通じて知り合いました。彼女は私に更なるディープなアジアン映画の扉を開いてくれた人です。昔からアクティブな人で映画を観るために日本のいろんな映画祭に行くだけでなく、何度も海外の映画祭などに行ったりしてました。

しかし現在彼女の心を占めているのは映画ではなくまた別のもので、そのために年に数回名古屋にも来るし、ドイツとかボスニアとかいろんな国にも行ってるそうです。

そんな彼女は、故郷の福島県で農業関係の仕事に就いています。農業、農作物に関する研究職であり、生産者への指導なども彼女の仕事だそうです。

震災が起こって1年を過ぎた頃、彼女が名古屋に来てくれて、その時に福島のいろんな話を聞きました。その後、私も仙台から岩手に旅行して、そして郡山に行ってゆっくりと彼女に会いました。その日のこと、そこで聞いたいろんな話は一生忘れることが出来ないです。

今回会って話すことは殆ど好きなことの話なのですが、帰り際にまた福島の話になりました。

震災1年後に会ったとき、彼女の仕事はそれまでの農作物の研究などの仕事から米や野菜の線量検査の仕事に関わることになったそうです。その時は「これがもうずっと続くんだよ」と言ってました。

「今はどう?」と聞くと、「今はもう通常営業だよ」と言ってました。相変わらずすべての米、そして野菜の線量を調べる仕事は続いているけれども、ちゃんとこれまでの仕事も出来るようになっているそうです。

今もまだ、なかなか理解されていない現状はたくさんあります。どんなに数字で示しても不安に思ったままの人もたくさんいます。また、数字で「福島の農産物は安全なんだ」と示して、それを理解してくれる人の中にも、何もせずに自然にそうなった、みたいに思っている人も多く、そのことが彼女はとても心外だそうです。

「一体、福島の農産物を安全にするために、福島の生産者がどれほど努力したのか。

彼女は強い目でそう言いました。

土地の除線作業、肥料の配分や与え方、果樹の枝の洗浄・・などなど様々な研究と努力の上で福島の農作物が安全であり、そしておいしく育っている。そのことを少しでも多くの人に知ってもらえたら。とは言え、それを声高に言うでもなく、震災以降彼女は生産者の人たちとただ黙々と、これまでの普通の生活を取り戻すために、前と同じように「美味しいから」という理由で選んでもらえる農作物を作り続けているのです。

それから、何か隠匿してるのじゃないかという人は相変わらず多いです。

「でもね、農作物の生産から検査、販売に至るまで、ものすごくたくさんの人が関わっているんだよ。そこで何か隠匿するって言ったって、そんなものがあれば絶対に漏れてる筈だよ。」と彼女は言います。本当にその通りだと思います。危険を知ってそれを何かの利益のためとか政治目的のために隠しているとか、そんな意見は未だにあります。しかし彼女はそこに住み、いろいろ調べ、そして土地のものを食べ、生活しているのですから。そんなことがあるわけはないのです。

 

今年も彼女から少しでも話が聞けてとても良かったです。

私も、今年こそはまた東北に旅行に行って、彼女に会って、そして美味しいものいっぱい食べ、いろんなものを観に行きたいと思っています。

 

今日も皆様のご来店を心よりお待ちしています!

日曜日の営業時間は、
11:30~14:00(ラストオーダー) ランチタイム
14:00~17:00 カフェタイム
17:00~21:00(20:00ラストオーダー) ディナータイムです。

 

今日のごはんは、若鶏の唐揚げ チキン南蛮風です。

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