cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

ちょうどいい日

私たちは朝9時ちょっとぐらいに店に来て、その後閉店して片付けるまであまり外に出る機会がありません。

店に来て、仕込みをして、ランチタイムを迎え、終わって片づけしながら夜の仕込をして、夜の仕事が終わって家に帰る。そんな感じです。野菜もお肉も果物も玉子も、すべて目の前や角を曲がったところにお店があって、そこで買えるし、コーヒー豆や牛乳やお酒は業者が配達してくれます。

平日のランチ終了した後の午後3時頃、私は時々、銀行だとか、ちょっとした細々としたものを買いに出かけることが2週間に一度あるぐらい。すべて歩いて3分以内。平日午後3時の椿町は閑散としています。

ところが昨日。夜の仕事の前に、牛乳が足りなくなって、急ぎコンビニに走りました。うちのすぐそばにあるコンビニです。

三連休の土曜日の午後6時。既に夕闇は濃く、昼間のあたたかくなった空気を押しやるような強い風の夜の入りでした。JR新幹線口近くにあるビックカメラの前はすごい人混みです。どんどん、駅方面へ行く人、駅から来た人が交差しています。今、私が渡ろうとしている交差点も人がいっぱいで、それは10数人単位の団体で動いているような人たちでした。旅行者かな、それともこれからみんなで宴会?

うわああーーーー。

みんな今から、この人数がどこかのお店を目指して、そしてどこかのお店に入っていくんだー・・・。

この椿町で仕事をしてもうすぐ15年だけど、本当にここ数年、人が、特に若い人が、そして若い人の団体が増えたわあ。お店も若い団体さんがどーんと入れる大手の居酒屋さんが増えています。そしてこの光景を見ると、なんだか立ち眩みのような感じを覚えてしまうのですよ。

コンビニで牛乳買って戻るわが店は、土曜午後6時にしてお客さんは誰もいません。お昼も夕方も忙しかったけど、夕方のお客様がお帰りになってから、ちょうどその時間、ポカンと空いてました。

「こんなにたくさんの人がいて、どうしてうちの店には誰もお客さんがいないのだろう?」

という気持ち。

「こんなに人混みの中にいるだけで気持ちが疲れるっていう人がいて、私なんてまさにそうだけど、そういう人がうちを見つけて来てくれたらいいのにな」

という気持ち。

そして、その後来て下さった、ほっとする幾つかの知ってる顔、初めてのお客様、それぞれの方に、

「よくここに来てくれたなあ・・・」

というあたたかな気持ちになります。

 

外には、数え切れないほどものすごい数の人たちが行ったり来たりしています。

うちの店は、15名様ぐらいでいっぱいになってしまうので、そのものすごーい数の人たちのなかの、ほんの、ほんの少ない数の人たちが来て下されば、もうそれで十分。

いつものお客さんと一緒に幾つかの恋の話をして、いつもの方と体のことについて話し、いつもの方と音楽の話をして、いつもの方とすごくデリケートですごく大切な話を丁寧にして、そんな風に昨日一日が過ぎていきました。

 

今日も、ちょうどいい一日でありますように。

 

今日は11:30~21:00までの終日営業です。