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cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

未来のやくそく ~瀬辺さんのこととか

私が子供だった頃は、世界を二分する大国といえばアメリカとソ連で、もしも第3次世界大戦が起こったら・・・ということを想像しては夜の布団の中で眠れなくなっていた。

「日本に今、核ミサイルが飛んできます!」とニュースで放送されたら、といつも考えていた。私は最後に何をしよう、と。中高生の頃、セックスを知らない子供の私は「好きな人とベッドに入り、いっぱいセックスしていよう」と考えていた。40代を越えた辺りから、「もしも明日世界が終わると告げられたら、明日観る映画の約束をしよう」と考えている。明日まで映画の内容をあれこれ楽しみにして過ごそう。そして幸運にも世界が終わらなかったら明日映画に行けばいい。

 

先日届いた芝居「四人姉姉」のフライヤーを見ている。

キャストには2014年1月に亡くなった私と同じ年の瀬辺千尋さんの名前がクレジットされている。

亡くなった瀬辺さんがどんなに多くの方に愛されてきたか、名古屋の演劇界で大事な存在だったか、彼女が必要とされていたか、を思うのですが、このフライヤーを見ながら、瀬辺さんは生きている間に未来の約束をいくつか交わしてきたのだなあ、と思った。例えばしばらく前に上演された瀬辺さんの戯曲、それもひとつの未来の約束だったのかもしれない。そして来年1月に上演される「四人姉姉」、これは瀬辺さんが作、演出、役者を同い年で揃え、みんなで還暦になったら上演しようと企画したものだそうだ。それを今、みんなまだ還暦ではないがその瀬辺さんの残した企画を実行しようとしている。

瀬辺さんのその企画を、彼女の死後に実行しようとしてくれる仲間が多数存在している、というところがさすがに瀬辺さんのすごいところであると思うのですが、未来の約束をするって、すごく素敵なことだなあとこのフライヤーを見ながら改めて考えているところです。

どんな些細な、個人的なことでいいから、でも具体的に。

○○歳になったら、どこどこへ行こう、とか、なになにをしよう、とか。

バンドをやろうとか人前で何かを発表してみようとか踊ってみようとか、

その他、なんだろう、とにかく人それぞれの未来の約束。

それを自分だけではなくて、誰かとその約束をするの。

もしもその前に自分が死んでしまっても、まるで過去から仕掛けた時限装置のように、約束した年になったら相手がそのことを思い出してくれるかもしれないから。そして「亡くなってしまった自分」を連れて、その相手が約束を叶えてくれるかもしれないから。

逝くことも残されることも、順番でしかない。

今年私は同窓会があったけど、数年後の同窓会にはもう、今年会った同級生の何人かは亡くなっているかもしれない。だからこそ、未来に幾つかの楽しい約束をしておきたいな、とそう考えている。

 

今夜のマタハリはライブです。

ライブの予定、というのも、幸せな未来の約束だなあ。

滝本晃司ソロライブ「路地裏の歌」(満員御礼!)
11月15日(日)
17:30開場 18:30開演 
チャージ 3500円(1ドリンク付)
名古屋市中村区椿町9-21椿ビル(旧・真弓ビル)1F 
cafeロジウラのマタハリ春光乍洩
 
これは、2013年1月の滝本晃司さんのライブの時のリハの様子です。

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