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cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

一期一会、だけど、See You Again!

週5日間、朝9時頃から夜10時過ぎまで店の中にいる。

会いたい人が、いる。

でもお店をやっていると、会いたい人に会いに行く生活というよりは、誰かが来てくれるのをずっと待っている、そういう生活です。

会いたい人が来てくれるのをずっと待っている。

そして思いもかけない人に出会うことをも、待っている。

昨日は、忙しかった10月に少し区切りのついた友達が来てくれてとても嬉しかった。

慌しくお互いの近況報告、映画の話。

いつもそうだけど時間が足りないなあ。

アーティスト・レジデンツで一ヶ月ほど北海道に滞在してた歌人の野口あや子さんも来てくれた。久々に会う野口さんともいろんな話がしたかったのに、やっぱり時間が足りないなあ。

昨日は、デンマークからの人、そして香港からの人がいらっしゃった。

ギタリスト臼井康浩さんが、デンマークのチューバ奏者ラスマスさんと共にお昼に来店。臼井さん、いつもありがとう!

そして夜。

背の高い、イケメンだけどどこか不安そうな顔をした男性が一人でいらっしゃった。

あれ?この人、外国人?メニュー見てるけど日本語読めなさそう?

どこの方か聞くと、香港の人だった!!

私のとても拙い英語でその人といろんなお喋りをしました。

初めての日本旅行だけど、20日間の長い滞在。亀岡市亀岡祭とか長野とかいろんなところに旅行に行き、最後の夜の名古屋。

彼はウォン・カーウァイ監督と同じ誕生日で、彼の映画で一番すきなのは「花様年華」。

でも日本映画が好きで、小津安二郎の「浮草」が好きで、好きな女優は若尾文子

また、「たそがれ清兵衛」が良かったとか。

香港が2000年以降どんどん変わっていって、どうやらそれを苦々しく思っているらしいこと。

そして、最後に日本のミュージシャンで好きな人がいる、と言って、そこで挙げた名前が、

和田薫

え?コンポーザーの?って聞くと、そうだと言う。

ちょっとちょっと待って、と武田を呼ぶ。

和田薫さんというのは現代音楽などの有名な作曲家なんだけど、モンスターハンターとかその他いろんな映画やドラマの音楽も手がけている人ですが、実は武田の高校の吹奏楽部の1年先輩なのです。

いやー、ここで、香港のまだ若い男性から、日本で一番好きなミュージシャンで和田薫さんの名前が出てくるとは・・・!!

その他、香港の映画では「神探」が良かったと言い、私が「それは日本では『MAD探偵』というタイトルで公開された」と答え、最初のシーン、ラウ・チンワンが小さなカバンの中に自ら入たあとカバンごと階段から落とされるシーンなどを再現して・・・とね、もう話がどこまでも続いてって楽しい一夜でした。

最後に彼は、英語で私たちの健康と仕事の成功などを祈る言葉をくれて、ああなんかそれってすごく香港人っぽい、香港の旧正月映画でもそんなシーン観たことあるな、と思い、私も紙に中国語で「萬事如意」と書きました。

まさに一期一会な夜でしたが、それでも「See You Again!」と言って彼をお見送りしました。