cafeロジウラのマタハリの日々

名古屋駅西にある隠れ家的な小さなカフェ、cafeロジウラのマタハリ春光乍洩です。2001年7月から営業しています。 http://cafematahari.com

幸せの場所です。

昨日はお昼も夜も、あっちのテーブルもこっちのテーブルも、カウンターのここでも、映画の話が聞こえてきたり、私も一緒に喋ったり。

映画の話だけじゃなく、音楽の話も、演劇の話も。

ああ、まさに私の好きな場所だ、と思う日でした。

「ねえ、聞いて聞いて!俺、話したいことが山ほどある!」

と言って暑苦しい古い友人がやってきたりもする。彼が今感じてる幸せの話を山のように置いていく。

幸せの場所です。ずっとそうありたい。

 

今日もマタハリは幸せな夜を迎えます。

多田葉子さんと熊坂るつこさんによるユニット「うたものシスターズ」のライブは本日の夕方からマタハリにて。

聞けば幸せ満ちてくる。今日もいい一日でありますように!

うたものシスターズ「はじめての遠足2」

多田葉子(sax.cl,鍵盤ハーモニカ,歌)

熊坂るつこ(acco,歌)

開場16:00/開演17:00 予約¥3000 当日¥3300(1ドリンク付)

場所 ロジウラのマタハリ

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喋ろうとすると泣けてくる

私は昔から自分の仕事についての指針として

「今朝見た夢の話が出来るようなところで働く」というのがあります。

そこかい!とつっこんでください。でもマジで私、そこなんですよ。

接客業ならお客さんとそれぐらいの身近さで相対することが出来る場所、接客業じゃなくても職場の人とそんな話をしても許されるぐらいような環境で。

ま、それで人生のほとんどをそういう環境で仕事している私で、それは夢の話に限らず、映画やドラマや音楽の話だったりするわけです。

それで今日は、ランチ前に入った小林麻央さんが亡くなったというニュースを知ったわけです。開店前ぎりぎりに武田が、

「まおちゃん、亡くなったよ!」と言うのでまおちゃんといえば浅田真央ちゃんが浮かんだのですがそうではなくて小林麻央さん。でもワイドショー殆ど見ない私は乳がんで闘病していると言うのは知ってても顔すらよく知らないのです。

それでも、友人がRTした記事が流れてきたので読みました。

 

 

ちょうどこのBBCの大井さんという方が抜粋されたこの部分、何度読んでも泣けるんです・・。

そうですよね。簡単に誰かの人生をかわいそうだとか不幸だとか、そんなふうに言ってはいけないのです。34年間の中で夢を叶えた人なんだ。苦しいことにもがいた人だったんだ。彩り豊かな人生だったんだ。

今日のランチに来てくださった方に「小林麻央さん、亡くなりましたね」って話そうかと思った瞬間、この言葉を思いだしては何度も何度も涙がじわっと滲んできて、とうとう誰一人にもそんな話題は出せませんでした。

このBBCへの寄稿文はとてもすばらしいのでぜひ読んでみてください。

 

あー。

ちなみに今朝、面白い夢見てたんだよなあ。

楳図かずおの「漂流教室」と映画「メッセージ」に登場するヘプタポッドの時間の捉え方の共通点について考察すると言う夢でした。

かわいいとか、せつないとか。

いよいよ今度の日曜日。

多田葉子さんと熊坂るつこさんのDUO、うたものシスターズのライブがマタハリで!

多田さんはずっと以前から名古屋にライブにいらっしゃる時は新幹線を降りてライブのあるお店に行く前にマタハリにごはんを食べに来てくださってたり、またライブではプチだおんでマタハリで演奏してくださってます。

今回の熊坂るつこさんは、マタハリにいらっしゃるのは初めて!

私もずっと聞きかたかったので、とっても楽しみです。

きっときっとステキなライブになること間違いなし!

 

ここ最近、こまっちゃクレズマのアルバムをヘビロテしています。多田さんがボーカルを取る曲がいくつかあって、どれも好きなんです。多田さんはきっと、かわいいこととか、切ないこととか、きっと好きなんじゃないかなとか、そんなことを考えながら聞いています。そういうのが好きな女子たちも、いっぱいライブに来てくださるといいなあと思っています。

 

6月25日(日)

うたものシスターズ

多田葉子(サックス・クラリネット)+熊坂るつこ(アコーディオン

開場16時 開演17時

チャージ ご予約の方 3000円・当日3300円(どちらも1ドリンク付き)

お待ちしてます! 

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素敵紳士

先日、ネットである雑誌での「ちょいワルジジ」という提案にネットでは男女問わず批判一色になりましたね。

今日、いらしたあの方。あの方は「ちょいワルジジ」とか「ちょいワルオヤジ」とかとは一線を画する、紳士。素敵紳士だわ。。。

その人は、某有名大企業にお勤め。英語だけでなく他の国の言語も堪能で、海外赴任生活も長かったそうです。でも、仕事の愚痴とか一切言わないし、そういう部分を微塵も見せたりしません。音楽に関する造詣も深いです。威張ること、エラそうにすること、説教、一切なければ知識をひけらかすこともありません。ただ、経験だけを語ってくれて、その話がとても面白いのです。

そしていつだって腰は低めで穏やかで、私のようなお調子に乗りやすい人間も上手に立てて、つまり話している相手を楽しませてくれる。

ねえ、素敵でしょう? 

ああ、こうやって書いていると、なんかすごいなあ。そういう人に私もなりたいなあ。。

おしゃれだしね。着ているスーツがなんかいいものみたいだってことは何も知らない私でもわかるけど、靴なんて仕事のはずなのに、そんなにおしゃれな靴でいいんですか?っていうとってもおしゃれな型できれいな色の革靴で。

ライブを通じて出会った方ですが、あんなに素敵な紳士がうちに来てくれて楽しんでくれる店であり続けるようにしていきたいな。と、ちょっと背筋がのびる思いでした。

 

では今夜も皆様のご来店をお待ちしてます。

今日のごはんは、豚肉ときのこのゆず胡椒炒め。美味しいのですー!私の大好きメニュー。お昼は完売になってしまったので、今日の素敵紳士にお出しできなかったけど、召し上がってほしかったなー!

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お店は待つことが仕事

これはどの同業者の方もおっしゃることですが、お店って待つことが仕事です。

待つための出来ることはすべてやって、あとは待っているのです。

誰かがいらっしゃるのを。

うちを見つけてくださることを。

暇な日が続くと気持ちはじたばたするけれど、それでも同じ時間に開け、同じ時間に閉め、同じ量を仕込み、待っていることが大切かと思います。

ちなみに私はわりと気が長いので、待ってることはそれほど苦になりません。

さて昨日はお昼も夜も忙しくていい一日でした。

ずっと料理を作っていると、その香りがレンジフードから外に流れて、道を歩く人が「なんだろ、美味しそうな匂いがする」と気に留めるかもしれない。

店の中の楽しそうな雰囲気が、通りがかった人に「なんだかいいなあ。入ってみようかな」と思わせるかもしれない。

そういう流れって本当に大事だし、お店を最後に作ってくれるのはここで楽しそうに過ごしてくれるお客さんだなあとつくづく思います。

ずっとそういう場所を作っていけるように、今日も一日私も楽しく誰かを待っていようと思います。

 

今日のごはんは、若鶏の竜田揚げ おろしポン酢添えです。

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大根おろしでさっぱり食べる竜田揚げ。美味しいです!

タイカレーはみんな大好きグリーンカレーです。

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ちょっとしたいいこと。

いいこともあれば、いやなこともある。

いやなことってほどでもないけど、「なんだかなあ」って気持ちになったりすることもある。

自分ではどうにもならないことでしんどいときもある。

今の私はそういう感じでもなくて、せいぜい昨日もおとといも夜が暇だけど大丈夫かなあってことぐらいだけど、そんなことでもやっぱり憂鬱になる。

そんなだけど、例えば今、私の目の前に借りてきたDVDの映像が流れてて、それが「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」だったりするのね。公開してすぐに映画館で観て大好きな映画なわけで、もう一回楽しもうと借りたわけよ。

「あーあ」とちょっと重ためなため息を心の中でついたその数秒後にたまたま目にしたその映画の中のワンシーン。それ観て「うわっ、やっぱ面白いわー、この映画!!」って一気に思考が切り替わっちゃうのよ。「やっぱりさー、映画に大切なものっていろいろあるけれども、『ワンダー』だと思うわけよ。この映画もそれがいっぱい詰まっているわよね!」と心の中で一人でそう呟く私。

つまりね、生きてる限りは「あーあ」なんて思うことはどうしたって絶え間なくあるんだけど、そんな人生の中で瞬時に楽しい記憶に結び付けてくれる触媒みたいなものがあると、本当にいいよねって改めて思ったのです。人によってそれが映画やドラマ、音楽や本やマンガ、美術だったり、好きな俳優だったり、もしかして味覚の記憶だったり。それを思うことで急に楽しくなれる何かを持っていることって、本当に大事。

私は、うちにいらっしゃるお客様たちの多くの方が、そういう「ちょっとしたいいこと」を心に持っているんじゃないかなって思っています。

今夜もそんな人にいっぱいお会いできる夜になりますように。

皆様のご来店を心よりお待ちしてます。

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ゆず茶を飲んで、いやなことを忘れるの

マタハリにおひとりでいらっしゃる方が、今ここで何を考えてるのか私にはわからない。その人が知ってる人でそして映画やドラマ好きだったりすると「ねえ、○○は観ました?」とかそんな話をするけれども、多くの場合、そこでごはんを待ってる方が、食べている方が、その時何を考えているかはわからない。

いつもいらっしゃる方が同じ会社の方を連れてきてくださった。

その方が、ランチについているゆず茶のことを話している。

あったかいゆず茶はおいしいけど、アイスもおいしいよ、と言ってる声が聞こえる。そして、

「それでね、ごはんのあとにゆず茶飲んで、いやなことを忘れて、それでまた会社に戻るの」

とおっしゃってた。

「ええー、なんかすごいー」と即座に他の方からの声があがる。

私もちょっとびっくりする。

穏やかで優しい笑顔のその人は、時には会社でいやなこともいろいろあって、それを時々頭に浮かべながらお昼ご飯を食べて、ゆず茶飲んで、きっと「ああ美味しい!」って思っていただけて、よしまた頑張ろうって思って会社に戻ることもあるのか、と。

エリート揃いの有名な会社でも、高いお給料の会社でも、そこが大きいところでも小さいところでも、どこでもいろいろあるんだよね。

お昼の小さなゆず茶が、そんな人を支える1杯になっていると思うとしみじみしました。

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今夜もお待ちしています。

いやなことが流れていきますように。